病院・診療所の閉院で出る廃棄物処分の流れ|医療系と事務系の区分|岡山市

病院や診療所を閉院・廃業するときに出る廃棄物は、一般的なオフィスや店舗の片付けとは大きく異なります。注射針やガーゼなどの感染性廃棄物、長期保存が義務づけられたカルテ、診察台やレントゲン装置といった大型の医療機器まで、種類ごとに正しい区分と処理ルートが必要です。区分を誤ると法令違反や情報漏えいのリスクにもつながります。本記事では、岡山市で一般廃棄物・産業廃棄物の収集運搬許可を持つコウノ産業が、病院・診療所の閉院時に出る廃棄物を「医療系」と「事務系」に分け、処分の流れと注意点をわかりやすく解説します。
閉院時に出る廃棄物は大きく3つに分かれる
病院・診療所の閉院で発生する廃棄物は、おおまかに次の3つに整理すると考えやすくなります。まずは全体像を押さえましょう。
▶ ① 感染性廃棄物(特別管理廃棄物)
血液が付着した注射針・ガーゼ・チューブなど、感染のおそれがあるもの。最も厳格な管理が必要です。
▶ ② 事業系の一般廃棄物・産業廃棄物
診察台・椅子・棚などの什器、事務机、紙くず、段ボール、医療機器など、感染性のない廃棄物です。
▶ ③ カルテなど保存義務のある書類
診療録(カルテ)やレントゲンフィルムなど、法律で保存期間が定められた記録類です。
この3つは処理のルールも依頼先も異なります。順に見ていきましょう。
① 感染性廃棄物(特別管理廃棄物)の扱い
医療機関から出る血液や体液が付着した廃棄物のうち、感染のおそれがあるものは「感染性廃棄物」と呼ばれ、特別管理廃棄物に分類されます。環境省の「感染性廃棄物処理マニュアル」では、性状に応じて容器に密閉し、バイオハザードマーク(液状は赤、固形は橙、注射針など鋭利なものは黄)を付けて区分することが推奨されています。
感染性一般廃棄物と感染性産業廃棄物
感染性廃棄物はさらに、紙くず・包帯・脱脂綿などの感染性一般廃棄物と、注射針(金属くず)・血液・レントゲン定着液(廃酸)などの感染性産業廃棄物に分かれます。いずれも通常のゴミと一緒には出せません。
専門の許可を持つ業者へ委託する
注意したいのは、感染性産業廃棄物の収集運搬には「特別管理産業廃棄物収集運搬業」の許可が必要で、通常の産業廃棄物収集運搬業の許可では扱えないという点です。閉院時はまず、特別管理廃棄物に対応した専門の許可業者に感染性廃棄物の回収を依頼し、それ以外の廃棄物と切り分けることが、安全で確実な第一歩になります。
② カルテ・診療記録は閉院後も保存義務がある
意外と見落とされやすいのが、カルテなどの書類です。診療録(カルテ)は医師法第24条により、管理者に5年間の保存が義務づけられています(保存期間は診療が完結した日から起算するとされています)。これは閉院後も例外ではなく、承継先がない場合は廃止時点の管理者が責任を持って保存するとされています。
つまり、閉院したからといってカルテをすぐに廃棄することはできません。保存期間が経過した後に処分する際も、患者の個人情報が含まれるため、機密文書として溶解処理や裁断など、情報が復元されない方法で処分することが大切です。レントゲンフィルムや検査記録も同様の配慮が必要です。
③ 什器・設備・事務系廃棄物の処分
感染性廃棄物とカルテ以外の、診察台・ベッド・椅子・棚・事務机・受付カウンター・大量の紙くずや段ボールなどは、事業系の一般廃棄物と産業廃棄物に分けて処分します。プラスチックや金属、ガラスなどは産業廃棄物、紙くずなどの多くは事業系一般廃棄物にあたります。
ここで知っておきたいのが、「産業廃棄物の許可があれば一般廃棄物も運べる」というのは誤りだということです。事業系一般廃棄物の収集運搬には、市町村長が発行する一般廃棄物収集運搬業の許可が別途必要で、この許可は新規取得が難しく、対応できる業者が限られています。閉院時には紙の書類や什器など一般廃棄物にあたるものが大量に出るため、両方の許可を持つ業者に任せられると、区分けから回収までスムーズです。クリニックの通常の廃棄物についてはクリニック・歯科医院の事業ゴミ処分方法でも解説していますので、あわせてご覧ください。
岡山市の病院・診療所の閉院廃棄物はコウノ産業へ
病院・診療所の閉院では、感染性廃棄物・カルテ・什器と、性質の異なる廃棄物が一度に出ます。感染性廃棄物は特別管理廃棄物として専門の許可業者へ、カルテは保存期間を守ったうえで機密処分へ、什器や事務系の廃棄物は事業系一般廃棄物・産業廃棄物として、それぞれ正しいルートで処理することが大切です。コウノ産業は、岡山市の一般廃棄物収集運搬業許可(岡山市第4019号)と産業廃棄物収集運搬業許可の両方を持ち、閉院時に大量に出る什器・書類・段ボールなどの事業系廃棄物をまとめて回収できます。「何から手をつければいいか分からない」という段階でも、区分の整理からご相談いただけます。岡山市北区・中区・東区・南区を中心に、スピーディーに対応いたします。


