事業ゴミの回収頻度と保管量の決め方|臭い・害虫を防ぐ運用のコツ|岡山市
事業ごみの回収を週何回にするか、ごみ置き場をどれくらいの広さで確保するか。契約のときに何となく決めたまま、見直さずに続けている事業所は少なくありません。ところが回収頻度と保管量は、費用にも衛生にも直結します。少なすぎれば臭いや虫が出て、多すぎればその分の費用がかかります。この記事では、排出量の数え方から保管スペースの考え方、季節による調整まで、頻度と保管量の決め方を岡山市の許可業者コウノ産業がご説明します。
まず「1日にどれだけ出るか」を数える
回収頻度を決める出発点は、1日あたりの排出量です。感覚ではなく、実際に数えたほうが確実です。難しい計測は必要なく、次の3点をメモするだけで十分です。
- 1日に出るごみ袋の枚数と大きさ(45リットル袋が何枚か)
- そのうち生ごみ・厨芥がどれくらいを占めるか
- 曜日や時期による波(週末だけ増える、月末だけ段ボールが出る など)
1週間分を記録すると、平均と山が見えてきます。回収頻度は平均ではなく山に合わせて決めるのが基本です。平均に合わせると、多い日にごみ置き場からあふれてしまうためです。逆に、山が月に1〜2回しかないなら、その日だけ臨時で追加する方法もあります。
保管量は「次の回収日まで置ける量」で決まる
保管スペースは、次の回収日までに出る量が収まるかどうかで決まります。週2回の回収なら、最大で4日分(連休をはさむとさらに長くなります)を置ける広さが必要です。ここが足りないと、通路に袋が積まれる、屋外に置きっぱなしになる、といった状態になりがちです。
産業廃棄物については、保管の方法が法令で定められています。廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則第8条の産業廃棄物保管基準では、周囲に囲いを設けること、見やすい箇所に縦横それぞれ60センチメートル以上の掲示板を設けて「産業廃棄物の保管の場所である旨」「保管する産業廃棄物の種類」「保管の場所の管理者の氏名又は名称及び連絡先」などを表示すること、飛散・流出・地下浸透・悪臭の発散を防ぐ措置を講じることが求められています。詳しくは産業廃棄物の保管基準|事業所での一時保管のルールと注意点で解説しています。
臭い・害虫の防止は、産業廃棄物では法令上の義務です
臭いや虫は、快適さの問題だと思われがちですが、産業廃棄物の保管については明確な決まりがあります。同じ施行規則第8条の第3号には、次のように書かれています。
保管の場所には、ねずみが生息し、及び蚊、はえその他の害虫が発生しないようにすること。(廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則 第8条第3号)
つまり、ねずみや虫が発生しない状態を保つこと自体が保管基準の一部です。事業系一般廃棄物についても、周辺への迷惑を防ぐ意味で同じ考え方で運用しておくのが安全です。実務では、次のような点で差が出ます。
生ごみは水を切って密閉する
臭いの多くは水分と一緒に出ます。厨芥は水を切ってから袋に入れ、袋の口をしっかり縛る。これだけで夏場の状態がかなり変わります。ふた付きの容器に入れておけば、袋が破れたときの被害も防げます。
夏と冬で頻度を変える
同じ量でも、気温が高い時期は傷むのが早くなります。生ごみが多い業種では、夏の間だけ回収頻度を上げ、涼しい時期に戻すという調整が現実的です。年間を通して同じ頻度である必要はありません。
連休前は前倒しで出す
回収が数日空く連休の前は、置いておく日数がふだんより長くなります。連休前の回収でできるだけ出し切っておくと、臭いのリスクを下げられます。飲食店の臭い対策そのものについては生ごみの臭い対策どうしてる?定期回収で厨房を清潔に保つコツもあわせてご覧ください。
頻度を減らす前に、分けて減らせないかを見る
費用を下げたいときに真っ先に思いつくのが回収頻度の削減ですが、その前に量そのものを見直したほうが効果が続きます。段ボールや古紙をまとめて別ルートに回す、飲料の空き容器を分ける、といった仕分けで、可燃の袋数が目に見えて減ることがあります。袋数が減れば、同じ頻度でも保管スペースに余裕ができます。
なお、事業所から出るごみを家庭ごみのステーションに出すことはできません。岡山市は「事業系ごみは、廃棄物処理法で、事業者自らの責任により処理しなければならないものと定められています。家庭用のごみステーションへ排出することは、自らの責任で処理していることにあたりませんので、不法投棄とみなされ、法律違反になる場合があります」と明記しています。処理の方法は、岡山市の案内によれば「岡山市の一般廃棄物収集運搬業の許可を受けた業者に、収集運搬を委託する」か、環境施設課に事前協議したうえで市の施設に持ち込む(有料)かのいずれかです。頻度を減らした分を自分で運ぶ、という調整を考える場合は、この事前協議が必要になる点にご注意ください。
見直しは契約の途中でもできます
回収頻度は一度決めたら変えられないものではありません。店舗の営業時間が変わった、テナントが増えた、メニューを変えて生ごみが増えた——こうした変化があったときが見直しどきです。実際、契約時よりも排出量が減っていて頻度を落とせるケースもあれば、逆に足りていないケースもあります。
頻度や保管の相談先を選ぶときに、最初に見ておきたいのが許可の種類です。事業系一般廃棄物を運べるのは、その市町村長から一般廃棄物収集運搬業の許可を受けた業者に限られます。この許可は既存の処理体制で足りていれば新規に出ない仕組みで、岡山市内で持っている業者はごくわずかです。産業廃棄物の許可とは別枠なので、「産廃を頼んでいる業者だから一般廃棄物もそのまま任せられる」とは限りません。回収日や保管場所の見直しを相談する前に、委託先の許可証でどちらの範囲までカバーされているかを確かめてください。両方を一社にまとめる利点は事業系一般廃棄物と産業廃棄物を一社にまとめる5つのメリットで整理しています。
岡山市の事業ゴミの回収頻度のご相談はコウノ産業へ
コウノ産業は岡山市第4019号の一般廃棄物収集運搬業と産業廃棄物収集運搬業の許可を持ち、回収頻度の設計からご相談を承っています。「今の頻度が適正か分からない」「ごみ置き場が狭くて困っている」「夏場だけ増やしたい」といったご相談も、排出量とスペースを確認したうえで、許可の範囲内で対応いたします。岡山市内の事業所さまは、お気軽にご相談ください。

