事業系ごみを出す袋の基準|90リットル以下・顔料なしのポリ袋|岡山市
事業所や店舗のごみを出すとき、「どんな袋に入れればよいのか」は意外と決まっていないと思われがちです。結論から言うと、岡山市では事業系一般廃棄物を出すときの袋に基準があり、ポリエチレン製で、耐水性があって丈夫、顔料を含まない、容量90リットル以下の袋を使うことが市の規則で定められています。家庭ごみ用の有料指定袋とは別のルールで、事業系ごみは指定袋に入れてもごみステーションには出せません。
この記事では、袋の基準の中身と、社内で袋をそろえるときの考え方に絞って整理します。ごみ容器や置き場の設えは飲食店のごみ容器と置き場の設え|ふた付き容器・ねずみ・カラス対策|岡山市で紹介しています。岡山市の一般廃棄物収集運搬業の許可(第4019号)と産業廃棄物収集運搬業の許可を持つコウノ産業が解説します。
岡山市の規則が定める事業系ごみの袋の基準
袋の基準を定めているのは、「岡山市廃棄物の減量及び適正処理に関する規則」の第14条第4項です。条文は次のとおりです。
4 事業系一般廃棄物を排出する場合は,次に掲げる基準に適合したポリエチレン製袋を使用しなければならない。
(1) 耐水性があり,丈夫なものであること。
(2) 顔料を含まないものであること。
(3) 容量が90リットル以下であること。
ポイントは、条文の書き出しが「事業系一般廃棄物を排出する場合は」になっていることです。ごみを出す事業者の側が、この基準に合う袋を使うという書き方です。収集運搬を業者に委託している場合も、袋に入れて置き場に出すのはお店や事業所であることが多いため、まずは自社で使っている袋が基準に合っているかを確認しておくと安心です。袋を誰が用意するかは委託先との取り決めによって違うこともあるので、契約のときに確かめておきましょう。
対象は「事業系一般廃棄物」
この基準は事業系一般廃棄物についての定めです。事業所から出るごみには、事業系一般廃棄物と産業廃棄物があり、たとえば飲食店やオフィスから出る生ごみや紙くずは事業系一般廃棄物(食料品製造業で原料として使った動植物の残さや、建設工事・紙の製造・出版・製本などの業種から出る紙くずは産業廃棄物になります)、廃プラスチック類や金属くずは業種を問わず産業廃棄物にあたります。袋の基準は、このうち事業系一般廃棄物を出すときのルールだと押さえておきましょう。
産業廃棄物を同じ袋に混ぜてよいという意味ではありません。区分が違えば運ぶために必要な許可も処理先も違うため、袋の段階から分けておくことが大切です。プラスチック製の容器や包装材の分け方は梱包材・発泡スチロールの事業ごみ区分|段ボールと緩衝材の分け方|岡山市、給湯室など少量のごみの分け方は事業所の給湯室・休憩室のごみ|少量でも事業系になる理由と分け方|岡山市で詳しく紹介しています。
3つの基準を袋選びに落とし込む
ポリエチレン製で、耐水性があり丈夫なもの
基準はまず「ポリエチレン製袋」であることです。燃やすごみなどを紙袋や段ボール箱に詰めて出す形は、この基準に合いません。生ごみの汁や雨で袋が破れると、置き場が汚れるだけでなく、回収のときに中身が散らばる原因にもなります。
「丈夫なもの」とあるとおり、薄すぎる袋は避けたいところです。特に飲食店の生ごみは水分を含んで重くなりやすいものです。市のリーフレットも生ごみについて「水切りをしてください」と案内しています。袋に入れる前に水を切り、詰め込みすぎないようにすると、破れにくくなります。重さで市の処理施設の手数料が決まる仕組みは事業ごみの処理手数料と計量|10kgまでごとに180円の重量制|岡山市もあわせてご覧ください。
顔料を含まない、中身が見える袋
2つ目の基準は「顔料を含まないもの」です。市の「事業系ごみ減量化・資源化の手引き」(令和5年3月発行)も、市の可燃ごみの処理施設(東部クリーンセンター・当新田環境センター)に持ち込むときの注意事項として「ごみ袋は透明又は半透明のものを使用してください。」と案内しています。規則の「顔料を含まないもの」と手引きの「透明又は半透明」の両方に沿うよう、色を付けていない透明または半透明の袋を選んでおくとよいでしょう。白っぽい半透明の袋など、顔料を含むかどうかが分からない場合は、商品の表示を確かめるか、市や回収を委託する業者に確認しておくと安心です。
中身が見える袋なら、分別ができているかを、出す側も運ぶ側も目で確かめやすくなります。市のリーフレット「事業系ごみの分け方・出し方」(令和7年3月発行)は、「分別ができていないと、市の処理施設での受け入れ(自己搬入、収集運搬許可業者による搬入)はできません。」としています。可燃ごみの袋に、プラスチック類や缶・びん、リサイクルできる古紙が混ざっていないかを、出す前に確かめておくことが大切です。
容量は90リットル以下
3つ目の基準は容量です。業務用には大きな袋も出回っていますが、岡山市で事業系一般廃棄物を出す袋は90リットル以下と決まっています。大きな袋にまとめるほど重くなり、運ぶときに破れたり持ち上げにくくなったりします。ごみの量が多い事業所では、袋を大きくするよりも、袋の数や回収の回数で調整するほうが現実的です。
家庭ごみの有料指定袋とは別のルール
岡山市では、家庭ごみのうち可燃性のごみと不燃性のごみは、有料指定袋に入れて所定の集積場に出すことになっています(同じ規則の第14条第1項第1号・第2号)。一方、事業系ごみについて、市のリーフレットは「ごみステーションに、事業系ごみは出せません!」と明記しています。
つまり、事業所のごみを家庭用の有料指定袋に入れたとしても、ごみステーションに出してよいことにはなりません。リーフレットは、事業系ごみについて「排出事業者が処理施設へ自己搬入するか、収集運搬許可業者に収集を依頼して処理してください。」と案内しています。住居と店舗が同じ建物の場合も、店舗から出るごみは事業系ごみとして分けて出す必要があります。
- 家庭ごみ(可燃・不燃):袋は有料指定袋。出し先はごみステーション(集積場)。
- 事業系一般廃棄物:袋は基準に合うポリエチレン製袋(顔料なし・90リットル以下)。出し先は市の処理施設への自己搬入(事前に市の環境施設課と協議・有料)、または岡山市の一般廃棄物収集運搬業の許可業者への委託。
社内で袋をそろえるときのチェックポイント
袋の基準は、社内の誰が出しても同じ袋が使われる状態にしておくと守りやすくなります。備品として袋を購入するときは、次の点を確認しておきましょう。
- ▶ 素材:ポリエチレン製か(燃やすごみなどを紙袋・段ボール箱で代用していないか。資源化する古紙は、ひもで縛るなど回収先の指示に従う)
- ▶ 色:色を付けていない透明または半透明か(色付きの袋を使っていないか)
- ▶ 容量:90リットル以下か
- ▶ 強さ:生ごみや重い紙類を入れても破れにくい厚みがあるか
- ▶ 分け方:事業系一般廃棄物と産業廃棄物、資源化するものを別の袋・別の置き場に分けているか
なお、資源化できる古紙は袋の基準とは別に出し方があり、手引きは出し方の例として「大きな厚紙や紙箱などは、開いてひもで十字に縛ってください。」「小さな紙切れは、雑誌の中に挟むか、透明または半透明の袋に入れ、封をしてください。」と紹介し、具体的には収集運搬業許可業者または資源回収業者に確認するよう案内しています。置き場の中で資源物を分けて置く方法は事業所のごみ置き場のつくり方|資源物を分けて置く場所と動線|岡山市で解説しています。
事業系一般廃棄物の回収はコウノ産業へ
事業系一般廃棄物の収集運搬を業として行うには、市町村長の許可が必要で、その許可は市町村ごとに出されます。産業廃棄物の収集運搬業の許可を持っていても、それだけで事業系一般廃棄物を運べるわけではありません。コウノ産業は、岡山市長の一般廃棄物収集運搬業の許可(第4019号)と、産業廃棄物収集運搬業の許可の両方を持っているため、許可の範囲内で事業系一般廃棄物と産業廃棄物の回収窓口を1社にまとめることができます。両方をまとめる利点は事業系一般廃棄物と産業廃棄物を一社にまとめる5つのメリット|岡山市で紹介しています。
「今使っている袋で大丈夫か」「どのごみをどの袋に分ければよいか」といったご相談も、回収のお見積もりとあわせて承ります。岡山市内の事業所・店舗の方は、お気軽にお問い合わせください。
出典:岡山市廃棄物の減量及び適正処理に関する規則(岡山市例規集)、岡山市「事業系ごみ減量化・資源化の手引き」(令和5年3月発行)、岡山市リーフレット「事業系ごみの分け方・出し方」(令和7年3月発行)。本記事では、これらの内容をコウノ産業が要約・編集して紹介しています。内容は2026年10月時点のものです。制度や運用は変わることがありますので、最新の内容は岡山市の案内をご確認ください。
